Columnコラム

2026年4月9日コラム

大人の歯が抜ける原因1位は歯周病? 歯が抜ける原因TOP3

年齢を重ねるにつれて歯を失う人は増えていきますが、その原因で多いのが歯周病です。

むし歯によって歯を失うイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実際には歯周病によって歯が抜けてしまうケースが多くを占めています。

歯周病は、自覚症状があまり現れないまま進行しやすく、気づいたときには歯を支えられない状態になっていることもあります。

この記事では、歯が抜ける主な原因のTOP3を紹介し、中でも注意が必要な歯周病になる原因について解説します。

■大人の歯が抜ける原因TOP3

◎抜歯の主な原因と抜歯の主原因別にみた抜歯数

厚生労働省の調査によると、歯を失う原因として多いのは歯周病の約37%、次いでむし歯が約29%、さらに歯の破折が約18%と報告されています。

この結果からもわかるように、歯周病は大人の歯を失う原因としてもっとも多く、特に注意が必要な病気です。

※引用元:「歯の喪失の原因」(厚生労働省)

■歯周病になる原因とは?

歯周病は歯茎に炎症が起こるだけではなく、歯を支えている骨(歯槽骨)にまで影響を及ぼす病気です。進行すると骨が徐々に失われ、最終的には歯を支えきれなくなることがあります。

この病気のやっかいな点は、細菌だけではなく、日々の生活習慣や口の中の環境、さらには歯にかかる力などさまざまな要因が重なって進行していくことです。

◎歯垢(プラーク)の蓄積

歯周病の直接的な原因は、歯垢の中で増殖した細菌が産生する毒素によって歯茎や歯槽骨が破壊されるからです。

きれいに磨けているようにみえても、歯と歯の間や歯茎の境目などには汚れが残りやすく、歯垢が蓄積し細菌が増殖していきます。

◎歯並び・噛み合わせ

例えば歯並びが悪く歯が重なっている状態では、歯磨きをしたときにブラシが届きにくい部分が増え、歯垢が残りやすくなります。磨き残しは、歯周病のリスクを高める要因となります。

また、噛み合わせがよくないと、特定の歯に過度な負担がかかり、歯を支える歯周組織にダメージを与えるので、歯周病になりやすい状態といえます。

◎喫煙習慣

喫煙は、歯茎の血流を低下させることで免疫力低下を引き起こします。その結果、炎症が起きても改善しにくくなります。

さらに、歯茎から出血しにくくなるため、歯周病の初期症状に気がつきにくく、治療が遅れてしまう傾向があります。

◎歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、炎症によってダメージを受けている歯茎や歯槽骨に過度な力が加わることで、歯周病の進行を早めてしまうことがあります。

また、歯茎に大きな力が加わると、歯茎が弱くなり歯周病にかかりやすくなるとも考えられています。

◎不適合な詰め物・被せ物

歯にしっかりフィットしていない詰め物や被せ物の周囲は、段差や隙間などができ、汚れが溜まりやすい状態です。

また、適合が悪い詰め物や被せ物は、噛み合わせにも影響を与えるため、特定の歯に過度な負担がかかる原因になることもあります。

◎ストレス

長期間、過度なストレスにさらされると、免疫機能が低下し、細菌感染への防御力が弱まり、歯周病が進行しやすくなります。

さらに、ストレスで無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしてしまうケースもあり、間接的に歯周組織へ負担をかける可能性が高くなる状態といえます。

◎全身の健康状態や生活習慣

全身の健康状態も歯周病と深く関わっています。たとえば、糖尿病は歯周病と相互に影響し合うことが知られており、どちらか一方が悪化すると、もう一方にも悪影響が及ぶことがあります。

また、睡眠不足や食生活の乱れといった生活習慣の乱れは、体のバランスを崩し、免疫機能の低下や炎症の長期化を引き起こすと考えられています。その結果、歯茎の炎症が治まりにくくなり、歯周病が進行しやすくなる可能性があります。

■歯周病で歯を失わないために重要なこと

歯周病は、軽い炎症の段階であれば改善が期待できますが、進行し歯周組織が破壊されてしまうと自然に元の状態に戻ることはありません。

そのため、歯を歯周病から守るために重要なことは、自覚症状があらわれてから対処するのではなく、日頃から予防を意識することです。

歯科医院で定期的に検診を受けると、歯石の除去やブラッシング指導などを通じて歯周病を予防できるだけでなく、自分では気づきにくい変化も早い段階で確認できます。

こうした積み重ねが歯を失うリスクを抑えることにつながるのです。

歯周病の治療法について知りたい方は、解説した記事があるのでご覧ください。

歯周病は治るの? 放置しても自然治癒しない理由と症状別の歯周病治療

【歯を守るために定期検診を受けるようにしましょう】

大人の歯が抜ける原因の中でも、歯周病は多くの原因となっています。気づかないうちに進行しやすいため、早めの対処が必要です。違和感がなくても歯科医院で定期的に確認してもらうことで、歯を失うリスクを大きく下げることができます。

都歯デンタルクリニックでは、歯周病の予防にも力を入れています。定期的なメンテナンスでは、歯垢や歯石をしっかり取り除き、ブルーラジカルを用いたケアなども取り入れながら、歯周病になりにくいお口の環境づくりをサポートしています。

歯周病についてご心配やお悩みがある方は、当院までお気軽にご相談ください。

都歯デンタルクリニック
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら

一覧に戻る