Columnコラム

2026年2月9日コラム

歯周病治療に注目の「ブルーラジカル」治療の流れと知っておきたい注意点

近年、歯周病治療で「ブルーラジカル」という言葉が広まってきています。しかし、その内容や治療の流れについて詳しく知らない方も多いと思います。

「ブルーラジカル」は、重度歯周病に対して外科的処置を行わずに歯周ポケット内の細菌の殺菌と歯石・プラークを除去する治療法です。

この記事では、ブルーラジカルとはどのような治療なのかを整理したうえで、実際に治療を行う際の一般的な流れを解説します。

■重度の歯周病治療で注目されているブルーラジカルとは?

最初にブルーラジカル治療とはどのような治療であるかおさらいします。

◎ブルーラジカルとは?

ブルーラジカル治療は、歯周病治療器「ブルーラジカルP-01」を使用した治療法です。

従来の歯周病治療は、スケーラーを使って歯周ポケット内の歯石やプラークの除去が中心に行われてきました。

しかし、重度の歯周病になると歯周ポケットが深く、スケーラーが届きにくい部分の細菌が残ってしまうケースがありました。

しかし、ブルーラジカルは、青色光に過酸化水素水を当てることで殺菌作用を持つフリーラジカルを生成し、それにより歯周ポケット内を殺菌します。さらに、機器には超音波振動も搭載されており、物理的に歯石とプラークの除去も可能です。

なおブルーラジカル治療はすべての歯周病患者に適応されるわけではありません。歯周病の進行度やお口の状態によっては、別の治療法が選択される場合もあり、あくまで歯周病治療選択肢の中のひとつとして位置づけられています。

◎ブルーラジカル治療の注意点

ブルーラジカル治療を受ければ、必ず歯周病が治るというわけではありません。歯周病によってすでに失われてしまった歯を支える骨や組織が、ブルーラジカル治療によって元の状態に戻るわけではないため、歯を残すことができないケースもあります。

歯周病は、日々のケアと生活習慣によっても左右されます。そのため、ブルーラジカル治療で歯周病の進行を抑えたとしても、治療後のセルフケアや定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

■ブルーラジカル治療の一般的な流れ

ブルーラジカル治療は、来院してすぐ処置が行われるものではありません。治療効果を高めるためにも事前の検査や準備を含め、段階を踏んで進められます。

◎カウンセリング

ブルーラジカル治療を検討する際は、まずカウンセリングから始まるのが一般的です。現在感じている症状やこれまでに受けた歯周治療の内容、生活習慣、治療に対する不安などを確認しながら、患者様の状況を整理していきます。

あわせて、カウンセリング時には、ブルーラジカル治療の仕組みや、どのような位置づけの治療なのかについての説明も行われます。

歯周病の進行の仕方や治療への考え方は人それぞれ異なるため、この段階で十分に話を聞き、治療方法の選択肢についてすり合わせを行うことが、その後の治療を進めるうえで重要になります。

◎歯周精密検査・クリーニング

カウンセリング内容を踏まえたうえで、歯周病の状態を詳しく調べる検査が行われます。歯周ポケットの深さや歯茎の炎症の程度、歯を支える骨の状態、歯の動揺度などを確認し、現在の歯周病がどの段階にあるのかを把握します。

あわせて、歯石やプラークの除去、歯根のクリーニングを行い、口腔内をできるだけ清潔な状態に整えていきます。また、歯周病の進行に影響する噛み合わせの状態を確認し、必要に応じて調整を行うほか、日常のケアを見直すためのブラッシング指導も行われます。

◎ブルーラジカル治療

歯周精密検査の結果やお口の状態をもとに、ブルーラジカル治療が適していると判断された場合、実際の処置が行われます。

専用の機器を使用し、4mm以上の歯周ポケットを対象にブルーラジカル治療を行い、歯周病を引き起こす細菌の殺菌と歯石やプラークを除去します。治療中の感覚は個人差があるため、様子をみながら無理のないペースで治療が進められます。

◎治療後の定期メンテナンス

ブルーラジカル治療が終わった後も、歯周病治療が完了するわけではありません。治療によって歯茎の状態が落ち着いても、時間の経過とともに再び炎症が起こる可能性はあります。そのため、治療後はブルーラジカル治療の効果を再評価し、今後のメンテナンス方法を計画します。

定期メンテナンスでは、歯茎の状態を確認するだけでなく、口腔内の清掃状況も合わせてチェックし、必要に応じて処置やセルフケアの見直しを行いながら管理を続けていくことが大切です。

適切なセルフケアと歯科医院での定期検診を組み合わせることで、ブルーラジカル治療の効果を維持しやすくなります。

【当院は患者様のプラークコントロールを継続的にサポートしています】

ブルーラジカル治療の効果を高め、歯周病の再発を防ぐためには、治療そのものだけでなく、事前検査や治療後のメンテナンスが欠かせません。

都歯デンタルクリニックでは、歯周病治療サポートアプリ「ペリミル」を導入し、患者様が無理なくプラークコントロールを継続できるようサポートしています。

※希望者のみ。別途管理料がかかります。

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歯周病についてのお悩みやブルーラジカル治療についてご質問がある方は、当院までお気軽にご相談ください。

都歯デンタルクリニック
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