Columnコラム
2025年11月11日コラム
重度の歯周病治療に「ブルーラジカル」という選択肢 その効果とは?

歯周病は、歯茎や歯を支えてる骨(歯槽骨)が壊されてしまう感染症です。初期は自覚症状があらわれにくく、気づいたときには重度に進行していることも少なくありません。
これまで重度の歯周病は、主に外科的な処置で治療をしてきましたが、近年「ブルーラジカル」という新しい治療法が注目されています。
このブログでは、ブルーラジカルの仕組みや効果、保険適用の有無について解説します。
目次
■ブルーラジカルとは?
最初にブルーラジカルがどのような治療法なのかということを紹介します。
◎青色レーザーと過酸化水素を利用した歯周病治療
ブルーラジカルは、405nmの青色光を3%の過酸化水素水に当てることで、過酸化水素を分解し、生成された高い殺菌効果を持つフリーラジカルが、歯周ポケット内の細菌を効果的に除去します。痛みが少なく短い時間で治療できる患者様の負担が少ない治療法です。
◎従来の治療法との違い
これまでの歯周病治療では、歯石やプラークを除去するスケーリング・ルートプレ―ニングや、炎症部分を外科的に取り除く処置が中心に行われてきました。
ブルーラジカルは、外科的処置を行わずに歯周ポケットの細菌そのものを殺菌する新しいアプローチが取られている治療法です。外科的処置を行っていないため、歯や歯茎を傷つけることが少なく治療後の回復も早いという特徴があります。
■ブルーラジカル治療の効果
ブルーラジカル治療は、高い殺菌作用により従来の治療では取り切れなかった部分にもアプローチできるため、再発防止にもつながります。ここではブルーラジカル治療の効果について詳しく解説します。
※状態によってはブルーラジカルが適応できない場合もあります。
◎歯周ポケット内の歯周病菌を効率的に殺菌
歯周ポケットの奥深くまでアプローチできるため、手作業では除去しきれない歯周病菌の殺菌が可能です。短時間で歯周ポケット内の細菌を殺菌でき、従来の治療では抜かざるを得なかった歯を残せる可能性を高めることができる治療です。
治療後の定期的なメンテナンスと組み合わせることで、再発リスクを抑えることにつながります。臨床試験での結果でも歯周病治療に有効ということが認められ、国から承認された歯周病治療機器です。
◎短期間での治癒効果
重度歯周病に対するブルーラジカル治療の臨床検査では、従来の歯周病治療に比べて、歯周ポケットの減少量が大きいだけではなく、短期間での改善がみられたと報告されています。
つまり、ブルーラジカル治療は重度歯周病において、歯周ポケットをより効果的に、かつ短期間での改善が期待できるといえるのです。
◎薬剤の使用量が少なく副作用のリスクを軽減
ブルーラジカル治療は、奥深くの歯周病菌も殺菌できるため、抗菌薬の使用量を減らせる場合があります。そのため、薬の副作用やアレルギー反応のリスクを抑えながら治療を行うことが可能です。
特に、過去に薬剤アレルギーが起きたことがある人や長期的な抗生物質の使用を避けたい人にとって、体への負担が少ない治療法としておすすめできます。
また、薬剤の使用量を抑えることは、耐性菌の発生抑制にもつながります。
■ブルーラジカル治療は保険適用になる?
ブルーラジカル治療を受けることを検討する多くの人は、保険が使えるのかということを気になっているでしょう。
ここでは、保険適用の有無と費用の目安について紹介します。
◎現時点での保険適用の有無
2025年現在、ブルーラジカル治療は自由診療として扱われています。つまり、保険の適用外の治療となり、治療費は全額自己負担となります。
◎自由診療の場合の費用目安
ブルーラジカル治療は自由診療のため、費用は歯科医院ごとに異なります。1回あたり1~2万円程度が費用目安となっています。
立地や治療範囲などによって費用は異なるため、事前にカウンセリングで見積もりを出してもらってから、ブルーラジカル治療を受けるか決めることをおすすめします。
【短期でブルーラジカル治療を受けたい患者様にも対応しております】
ブルーラジカル治療は、重度の歯周病に対しても外科処置を行わず、従来の治療よりも歯を残せる可能性を持つ新しい治療法です。
外科処置を避けたい人や、痛みに不安がある人にも向いており、ブルーラジカル治療後の定期的なメンテナンスと組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
都歯デンタルクリニックでは、遠方から来院しできるだけ短期間でブルーラジカル治療を受けたいというご要望をお持ちの患者様にもお応えできるように、柔軟な対応をおこなっております。
ブルーラジカル治療にご興味をお持ちの方は、当院までお気軽にご相談ください。
