Columnコラム
2026年1月22日コラム
インプラント手術の麻酔とは? 局所麻酔との併用で不安抑える静脈内鎮静法について

インプラント手術を検討する際に、「痛みが怖い」「麻酔が心配」といった不安を感じている方は少なくありません。インプラントは、外科処置を伴う治療であるため、痛みや麻酔について事前に知っておきたい方も多いようです。
インプラント手術は、痛みを抑えるため局所麻酔に加え、精神的な不安や緊張を和らげる静脈内鎮静法が用いられることがあります。
この記事では、インプラント手術に用いられる麻酔、特に静脈内鎮静法について解説します。
目次
■インプラント手術は痛いの?
インプラント手術では、歯茎を切開し、顎の骨にインプラント体を埋め込む処置を行うため、麻酔をしなければ非常に強い痛みを伴います。そのため、麻酔を用いて痛みをコントロールするため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
一方、痛みよりも手術を受けていることへの恐怖や器具の音、緊張感といった要素により、不安を感じる方も少なくありません。そうした精神的な負担を軽減する方法として用いられるのが、静脈内鎮静法です。
■インプラント手術で使われる麻酔の種類
インプラント手術では、患者さんの状態や不安の程度に応じて、いくつかの麻酔が使い分けられています。ここではそれぞれの麻酔の特徴を紹介します。
◎局所麻酔
局所麻酔は、治療部位の周囲に麻酔液を注射し、痛みを感じる神経の働きを一時的に遮断します。この麻酔によって、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。注射による痛みが気になる患者様には、注射時の痛みを軽減する表面麻酔が使用されます。
◎静脈内鎮静法
静脈内鎮静法は、「不安」や「緊張」を和らげることを目的としています。点滴から鎮静薬を投与することで、リラックスした状態へと導きます。
治療中の音や振動、時間の経過に対する心理的な負担を軽減しやすく、インプラント手術に不安を感じやすい方に配慮した方法といえます。
■静脈内鎮静法とは?
ここではインプラント手術で用いられることがある静脈内鎮静法の効果や、向いている人について紹介します。
◎点滴による鎮静でリラックスした状態へ
静脈内鎮静法は、点滴で鎮静作用のある薬剤を投与し、リラックスした状態を作り出す方法です。薬が効いてくると、意識は保たれたまま、うとうとしたような感覚になります。
完全に眠ってしまう全身麻酔とは異なり、呼びかけに反応できる状態が保たれるため、身体への負担は比較的少ないとされています。
また、治療中の記憶が曖昧になることも多く、「気づいたら手術が終わっていた」と感じる方も少なくありません。
◎静脈内鎮静法はどんな人に向いている?
静脈内鎮静法は以下のような方に向いています。
- 治療に対して強い恐怖心や不安がある方
- 緊張しやすい方
- 嘔吐反射やパニック障害、過去の治療に対してトラウマがある方
- 高血圧の方(治療中の血圧を安定させるため)
- 器具の音や振動が苦手な方
- 顎が小さくて治療中に口が開けにくい方
■局所麻酔と静脈内鎮静法を併用するメリット
インプラント手術では、局所麻酔と静脈内鎮静法を併用することで、それぞれの長所を活かした治療を行うことができます。
◎痛みと不安の両方にアプローチできる
局所麻酔は、手術中に生じる痛みを感じにくくするための麻酔であり、インプラント手術において欠かせない役割を担っています。
一方、静脈内鎮静法は、処置そのものの痛みではなく、手術に対する緊張感や恐怖心といった精神的な負担を和らげることを目的としています。
この2つを併用することで「痛み」と「不安」という異なる負担の両方に配慮した治療が可能になるのです。
◎長時間・複数本のインプラント手術の負担を軽減できる
インプラントを複数本埋入する場合や、骨造成などを伴い手術時間が長くなるケースでは、身体的な負担だけではなく、精神的な負担も大きくなります。静脈内鎮静法を併用することで、こうした負担を感じにくい状態で手術を進めることが可能です。
長時間同じ姿勢で治療を受ける場合でも、緊張やストレスが和らぐため、患者様は不安を感じにくい状態でインプラント手術を受けることができます。
■静脈内鎮静法を受ける際の注意点
手術後はすぐに帰宅できるわけではなく、効果が完全に覚めるまで院内で休憩してから帰宅することになります。
静脈内鎮静法を受けた当日は、薬の影響が残る可能性があるため、車やバイクの運転や激しい運動は控える必要があります。また、アルコールの摂取も避けることが望ましく、身体をしっかり休めることが大切です。
【患者様の負担を軽減させるインプラント治療を行っています】
インプラント手術は、局所麻酔に加えて静脈内鎮静法を併用することで、痛みや恐怖、不安を抑えながら受けられます。歯科医師と相談し、自分に合った方法で治療を受けることが大切です。
※静脈内鎮静法は別途費用がかかる場合があります。
都歯デンタルクリニックでは、治療中の痛みや緊張を抑えるための工夫を行い、患者様が安心して治療をうけられるよう寄り添った治療を心がけています。インプラント治療への不安や悩みがある方は、当院までお気軽にご相談ください。
