Columnコラム

2025年11月20日コラム

歯を抜いたあと放置していると、見た目や噛み合わせに影響が出る可能性があります。そのため、出来るだけ早く歯科医院で診療を受け、適切な治療を受けることが大切です。

抜歯後に行われている治療法としては、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つが一般的です。それぞれの治療法のメリット・デメリットをよく理解して、自分に合った治療法を選択しましょう。

このブログでは、抜歯後に行われている3つの治療法について紹介します。

歯を失うと噛む力に偏りができ、残っている歯や顎に負担がかかることがあります。

歯があった部分のスペースに向かって隣の歯が傾いたり、向かいの歯が伸びたりして歯並びが乱れやすくなります。歯が動いて歯ブラシが届きにくいところが出てくると、虫歯や歯周病になるリスクも高まります。

前歯が抜けてしまったケースでは、放置していると見た目の印象に影響を与えることもあります。また、歯があった部分のスペースから話すときに空気が漏れ、発音に影響が出ることも。

歯を失った場合の治療法は、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つがあります。それぞれの特徴を紹介します。

インプラントは、顎の骨の中に人工歯根を埋め込んで、その上に人工歯を装着することで歯を失う前の機能と見た目を取り戻します。

メリットが多く、歯が抜けてしまった方に注目を集めている治療法です。天然歯に近い自然な見た目に近づけることができ、咀嚼力と耐久性も優れています。

上顎もしくは下顎のすべての歯を失ってしまったとき、少ない本数のインプラントで入れ歯を支えるオールオン4やオールオン6のような治療法もあります。

しかし、外科手術が必要なため、患者様の身体的負担が大きく、治療にかかる期間も他の治療法より長めです。

失った歯の両隣の歯を削って被せ物を装着し、その間に人工の歯をつなぐ治療法です。治療は比較的短期間で済み、固定されるため違和感も少ないのが特徴です。

ただし、健康な隣の歯を大きく削って連結するため、連結できる歯がない症例では適用外となります。また、削ってしまった歯の寿命が結果的に短くなることがある点にも注意が必要です。

入れ歯は、複数の歯やすべての歯を失った場合に用いられる治療法です。人工歯と歯茎

を一体化した器具を、残っている歯や歯茎に装着して見た目や咀嚼力の改善を図ります。

顎の骨にインプラントを埋め込み、その上に入れ歯を固定させる方法もあります。幅広い症例に適応でき、治療期間も比較的短いため、患者様の負担は少なめです。

取り外し可能ですが、他の治療法に比べると安定感がなく、咀嚼力も天然歯の3割程度までしか改善しないといわれています。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の特徴を以下の表にまとめました。